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一般個人会員の募集をはじめました!

2019年07月19日

日本有機農業普及協会は体制が整ってまいりましたので、本格的な会員募集をはじめます。

◆年会費:1万円/1人/1年
(年度は5月1日~翌年4月30日までです。)

◆会員申し込みはこちら
https://www.jofa-blof.net/blof-2019-9-1

◆会員特典:
BLOF栽培をマスターするための技術情報の提供
※ 自主学習を支援するツールとして活用してください。

◆技術情報の提供方法:
①会員専用HPが閲覧できるパスワードの発行
②セミナーの参加費割引
③作物別部会への登録(作物別技術情報の提供)

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Ⅰ.はじめにBLOFの強み(魅力)を4つ

(1) BLOF栽培は有機栽培の弱点を克服した最新の有機栽培技術であるということ。

有機農業には3つの弱点があります。1つ目は、初歩的なことですが、有機物を土中で腐敗させてしまうこと。わたしたちが腐敗したものを食べたとき、お腹を壊し、ひどい腹痛に襲われたり、もっとひどい場合には死んでしまうことがあるように、作物の根も腐敗したものを吸収した細胞は死んでしまいます。よって、有機栽培にとって、極めて重要なことは、有機物を腐敗させずに、必ず発酵させることです。2つ目の弱点は、この発酵によってもたらされます。有機物を発酵させて得られたアミノ酸や有機酸は、作物の生長を助けるだけでなく、これらの酸は、土中のミネラルをよく溶かし、ミネラルの吸収をよくします。結果、非常に品質の良いものが収穫できるのですが、土壌中のミネラルはどんどん減っていきます。この減り方が分かれば、減った分だけ足してやれば、持続的に安定して品質のよいものを収穫できるのですが、ミネラルの減りが理解できてないと、ミネラル欠乏を招き、病害虫に遭いやすくなったり、急に品質が落ちたり、収量が減ったりしてしまいます。3つ目は、堆肥の質です。堆肥は圃場にもっともたくさ入れるものです。この質が悪いと畑の作物はボロボロになってしまいます。土壌の団粒化が不足して、作中に土壌が締まってきたり、栄養成分に大きな偏りがあったり、堆肥の中に病原菌がいたりということもあります。

BLOF栽培は、この有機農業の弱点を克服するための技術体系です。①発酵菌を活用しアミノ酸で窒素を作物に供給し、細胞づくりを増進。②ミネラル欠乏を防止するために土壌分析を行い、栄養成分のバランスを最適化するために施肥設計を行い。③堆肥はきちんと配合し、適切に発酵させて、酸性の状態を保った中熟堆肥を使い、太陽熱養生処理をすることで、土壌の団粒化を促進し、養分を吸収するための根の増えるように、水分と酸素の量を最適化します。

有機農業の長い歴史の中で、諸先輩方が挑戦し克服してきた技術を集大成しています。ゆえに、これから有機農業を始める方はとてもラッキーと言えます。舗装されたまっすくの道を走ることができるのだから。

(2)BLOF栽培は炭水化物重視の栽培で、おいしい・高品質・高栄養価・安定生産と多収穫を両立させることができる。

作物が生長する基本は、「光合成によって炭水化物をつくること」につきます。光合成によって二酸化炭素と水と太陽エネルギーから生成されるブドウ糖。このブドウ糖が基本の原料となって、タンパク質の基のアミノ酸も、体を支える繊維の外壁の基のセルロースも、作物が生きていくためのエネルギーもつくられています。

BLOF栽培は、①光合成を行うのに必要なミネラルをバランスよく施肥し、光合成能力を増進します。②窒素を炭水化物付きのアミノ酸で供給し、アミノ酸合成に使われるブドウ糖を節約し、生長を促進させます。③天気が悪いと太陽エネルギーが不足して生育が悪くなりますが、堆肥を工夫することで、水溶性の炭水化物を根から吸収させて、光合成能力を補い安定生産します。

(3)農業を「理科」に戻す。科学的・論理的なアプローチで確かな再現性

農業は作物と人間の共同作業です。人間にできることは作物が育つ環境を整えること。つまり田畑の土をつくること。作物は与えらえた土壌環境に応じて良くもなるし、悪くもなります。つまり、種をまくまでが農業者の仕事。種をまいたら、そこからは作物の仕事ということができます。農業は自然を相手にしますが、自然に飲まれてしまってはダメです。自然のメカニズムを徹底的に熟知し、変わることない自然の法則をうまく利用して、目的の結果を確実に得る。農業は学校の科目でいうと「理科」です。ひとたび理科だとわかってしまえば、農業という仕事は「プログラミング」であることがわかると思います。あくまで科学的・論理的なアプローチをしていかないと、確かな再現性は得られません。BLOF栽培は、作物別に、高品質・多収穫・おいしい・栄養価も高く・病気知らずの安定生産できるという結果が得られるように作業手順を「プログラミング」したものです。

(4)持続可能性・環境保全はあたり前、有機栽培のテーマを食べる人の美と健康を守るものにしていきたい。

化学合成農薬と化学合成肥料を使わない有機栽培は、環境負荷が少ない地球にやさしい農業と位置づけられています。地球は有限であることを知ってしまったこれからの社会において、環境負荷が少なく持続可能性の高い農業でない産業は次第に淘汰されていくことででしょう。地球にやさしいだけでは、あたりまえすぎて、人生をかけるには物足りないのです。

BLOF栽培は、もっと「野菜を食べる理由」に注目し、「なぜ野菜を食べないといけないのか」を問い直します。その答えは、野菜が、その含まれている栄養成分、ビタミン・ミネラル・食物繊維などによって、「食べる人の健康を支えるもの」だから、これが野菜を食べなければならない理由といえるでしょう。先進国の多くで、医療費が増大し財政を圧迫し、深刻な問題となってきています。そこで病気にかからない予防医学の観点に注目が集まっています。日々食べるものに気を配ることで健康を維持し、病気にならないようにする。これがこれからの社会に必要なテーマになっていくことでしょう。ならば、食べるものをつくる農業者にとっても、避けては通れない道と考えます。

日本有機農業普及協会(JOFA)は、栄養価コンテストを毎年開催しています。どのような栽培方法によって作られた農産物が栄養価が高くなるのか?を明らかにしようという取り組みです。作物別に栄養価の高い順に並べてみて、栄養価の高い農産物を作っている人に、どのような栽培方法なのかを教えてもらう。これを繰り返すことで、栄養価の高い農産物の作り方を確立しようと考えています。そして技術的確立したものから順に、BLOF栽培の中で随時公開していっています。BLOF栽培は、常に進化もしているのです。

栄養価コンテストに、もっと多くの農業者の方に参加してもらいたい。それは「栄養価が高い農産物つくり」というテーマを持つことが、農業という産業がこれから発展していくための「成長のエンジン」になると考えているからです。「日本の農産物は土づくり技術のレベルが高いので、栄養価が高い」と世界中に知ってもらいたい。食は、「豊かな自然環境を維持できている日本にはかなわない」と世界中の人に思ってもらいたい。そんな未来をつくっていきたい。

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◆栄養価コンテスト募集要項はこちらから
http://www.jofa.or.jp/news/entry-193.html

今、先進国では、どことも医療費が国家財政を圧迫し、病気にならないように、日々の食を通じて健康を維持する「予防医学」の方へ大きく舵をきりはじめています。日々の食べるというあたりまえのことで健康を維持する社会。その実現のためには、農業者が栄養価の高い農産物を安定生産する技術を学び身に付けることが不可欠と考えています。農業者の新たなる社会貢献の方法として、ぜひ、栄養価の高い農産物つくりという農業を考えてみていただきたいと願っております。

日本有機農業普及協会は「栄養価の高い野菜つくり」をテーマとした短期集中講座を9月に神戸で予定しています。
どのような土つくり・栽培方法によって「栄養価の高い野菜つくり」は可能なのか?その技術について解説します。

◆BLOFセミナーin大阪(7月28日(日)梅田DTビル地下1階パソナグループ研修室)
http://www.jofa.or.jp/news/entry-194.html

◆BLOF栽培技術・短期集中講座in神戸 (9月14日、15日、21日、22日、28日、29日の土日6日間、兵庫県民会館1201号室)
http://www.jofa.or.jp/news/entry-192.html


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